クライミングによる肘の痛みの話。

仕事柄、クライミングジムの方々から怪我についての様々な相談を受けます。その中でも一番多いのが内側上顆炎です。

 

内側上顆炎とは別名ゴルフ肘と呼ばれています。

症状としては手首を曲げる、他動的に手首を伸ばす時に肘の内側部分に疼痛が生じます。患部に腫れ、赤み、熱感が生じる場合もあります。

この部分。

 

そもそも内側上顆とは、上腕骨下部内側にある骨性隆起部分で、前腕の屈筋回内筋群(手首を内側に捻る筋肉・曲げる筋肉・指を曲げる筋肉)が付着しています。 

この動作を行う筋肉達が付着。

 つまり、クライミングには無くてはならない筋肉達がくっついてるわけです。

 

 それらの筋肉を使い過ぎる事により腱起始部に微小断裂が生じ、その不完全な修復の状態でさらに使い続けてしまう事により発生します。

 実際ジムで痛みが出現した方の前腕を触ると筋緊張が異常に亢進しているケースが多いです。

治療法として

  • 患部に炎症症状(腫れ、赤み、熱感、安静時の痛み)がある時、クライミング終了時はアイシング。
  • 炎症症状が消失してからは筋肉の張りに対しストレッチ及び温熱療法。

予防として

  • 運動時や日常生活で手首を頻繁に使う場合はテーピング。

関節を固定させることにより可動域を制限させ患部への負担を軽減させる。
 様々な種類がありますが私がしているのは手首を一周させるシンプルなものです。この方法は手関節を固定させ屈筋群への負荷を軽減させたり把持力を上げる狙いがあります。

  • 拮抗筋(手首指を伸ばす筋)の筋力強化。

筋肉の長さは元々決まっており、拮抗筋を強化する事により適切なパフォーマンスが可能となります。また、身体の反射反応として拮抗筋を使用すると反対側の筋肉は弛緩するという特性があり痛めた筋肉のレストになります。

 

 

基本的に使い過ぎが原因による怪我の場合治癒にも時間がかかります。

思い切ってレストする事、普段からのアフターケアが何より重要となります。

 
怪我なく楽しいボルダリングを目指しましょう。

では。

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